映画「インターステラー」

主食の小麦やコーンは砂嵐や疫病で枯れ、やがて酸素さえ減っていく。異常気象によって人類が滅亡の危機にある地球。トウモロコシ農園を営んでいる元宇宙飛行士のクーパーはNASAの要請を受けて人類の新しい移住先を探すために宇宙へ旅立っていきます。

重力異常により土星近くで発生した別の銀河に行けるというワームホール。ここを通り抜けて行った先にはブラックホール「ガルガンディア」があり、その周りにある惑星の探査をしていきます。

出発に際してクーパーは「行かないで」と泣きじゃくる娘のマーフを説得します。

「宇宙船はほぼ高速だ。ブラックホールもある。宇宙でも時間は過ぎる、でも地球より遅い。帰ってきたら比べてみよう。時間が遅い?地球に帰ってきたらお前と同じ年かも。」

“Travelling near the speed of light, or near the black hole… time’s gonna change for me. It’s gonna run more slowly. When we get back, we’re gonna compare. Time will run differently for us ? Yeah. By the time, I get back, we might even be the same age, you and me. “

アメリアの父でクーパーのかつての仕事仲間のブランド教授は言います。

「宇宙への船出は星から星へ渡るインターステラーの旅だ。」

“Stepping out into the universe, we must confront the reality of interstellar travel. “

「惑星ミラーでの1時間は地球の7年間に相当する。」

“Every hour we spend on that planet will be seven years back on Earth. “

移住先としては3つの星が候補に挙がっていましたが、探査の結果「エドマンズの星」のみ可能性がありました。

途中宇宙船の破損等により「エドマンズの星」に行くまでの燃料は残されていません。クーパーは「ガルガンディア」の中心部にある光さえも脱出できないという「事象の地平線」近くで重力ターンをしてこの星に向かうことにしましたが、十分な加速をするために自身が乗っている着陸船を切り離してアメリアの母船のみを「エドマンズ」に送ることにしました。

切り離されたクーパーは機能を失った着陸船を脱出して生身の体で「ガルガンディア」に落ちてきます。そこは4次元の時空「テクトサクト」で地球の世界とつながっていました。物理学者でもある娘のマーフに腕時計を通してブラックホールのデータをモールス信号で送信することにクーパーは成功。マーフはそのデータをもとに重力理論を解明して、人類の新たな住みかとなるスペースコロニーの建設に貢献しました。

「ガルガンディア」に落ちていく中でワームホールが閉鎖し、放り出されたクーパーはこのスペースコロニーの近くで救出られます。「ガルガンチュア」の強い重力の影響で地球とは80年以上の時間差が生まれていました。コロニーでクーパーは年老いた娘のマーフと再開を果たします。マーフは再開を喜びながらも、エドマンズの惑星で待っているアメリアを探しに行くように諭し、クーパーは再度宇宙へ旅立って行くのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次の記事

手前の低い雲